君の瞳に僕の色は映らない
靴箱の感触ではない。



「なんだこれ」



僕の靴箱の上の方に、突起がある。



僕の靴箱は、一番下にあるから、目で見て確認するのは少し躊躇する。




思い切ってはぐってみることにした。


靴箱の一部だったら壊したことになってしまうけど、これは別の物質だということがわかった。



「とれた」



反対の手に持っていた靴を置き、取れたものを見た。




───封筒?




小さな封筒だった。


恐らく、中に何か入っているもの。




「なにそれラブレター?」


「うわっ」



急に隣から声をかけられた。



内村だ。



「ちがうでしょ」



僕も一瞬、そうかなとは思ったが、僕は誰かに想われるような人ではない。



「うーん、まあラブレターだったら教えて」


「違うと思うけど」



そういった僕の声は、たぶん彼には届いていないけど。



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