君の瞳に僕の色は映らない
浩希くんへ



こんな手紙っぽいの初めて書くから、文おかしいところもあると思うけど、気にしないで。


というかそもそも、この手紙が君に届くかもわからないし、君以外の誰かに届くこともあるかもしれない。


もし、今見ているのが緑谷浩希くんじゃないんだったら、本人に渡してほしいな。




言っておきたいことがまだあったんだ。


もしかしたら君も、疑問に思っていたかもしれないし、勘づいていたかもしれないんだけど。


私が君を、『浩希くん』って呼ぶ理由。


言うまでもないのかもしれないけど、君の名字に、緑があったから。


前、この障害があっても私は幸せだよって言ったじゃん?


でもね、君の名字を見たら、自然と意識しちゃったんだ。


それだけ伝えたかったの。


もうとっくに克服してると思ってた。


私は生まれたときからそうだから、もうそういうもんだと思うようにしてた。



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