ご先祖様の力を借りて。

第九話 大人の救助

妖の襲撃から二日後、私は学園に来ていた。

二限の休憩時間、席で休憩していると、先生が教室に入ってくる。

次の授業は先生じゃないと思うけど、どうしたのかな?

不思議に思っていると、先生は手に持っている紙を見ながら、話し出した。


「えーと、授業の変更があった。これから着替えて特別体育館に移動だ、遅れないようにしろよー」

「「「はーい」」」


クラスの人たちが返事をすると、先生は満足そうに教室を出ていく。

……着替えて移動か、間に合うかな?

残りの時間は少ないし、急がないと。

少し心配しながら、着替えを持って更衣室に移動する。

そのまま着替えをできるだけ早く終わらせて、持っていくものをまとめる。

時計を見ると、まだ急げば間に合う時間だ。

私は急いで、特別体育館に向かう。

軽く走ったからか、すぐに特別体育館に着く。

中に入ると、すでにたくさんの人がいた。

角に荷物を置くと、ちょうど鐘がなる。

でも、先生はまだ入ってこない。

クラスの人たちは不思議そうに思っているけど、あまり気にしていないようだ。

遅れていた人たちが全員揃った時、先生が体育館に入ってきた。
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