ご先祖様の力を借りて。
……じゃあ私は、載ってないのかな?

それなら見なくてもいいけど……見なくていいか。

それに、これまで通りに妖を倒せばいいだけみたいだし……今までと、変わらない。

原因の妖が少しずつ強くなってるっていうのが少し不安だけど、大人たちに任せよう。

そう考えて、手をぎゅっと握る。


「それじゃあ、発表は以上だ。質問があったら、今聞いてくれ」


発表している人が聞くも、誰も何も言わない。

私は自分のやることがわかったし、原因を知れたから聞くことはない。

……でも、どうやって調べたのかは気になるなぁ。

そういう術があるのかな?

だけど、術のことを聞くのはマナー違反だ。

私は少し気になりながらも、聞かないように我慢した。


「……ないみたいだな。それじゃあ、解散だ。自由に過ごしてくれ」


発表していた人は、周りの人を連れて食堂を出ていった。

周りの人も立ち上がって、窓口に並んだり食堂から出ていったりと自由に過ごしだす。

私も席を立って、窓口に並ぶ。

まだあまり並んでなかったので、すぐに順番が来た。

えっと、今日のメニューは……あ、これにしよう。
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