ご先祖様の力を借りて。
三人は文句を言って、不機嫌そうだ。

気持ちよく寝てたところを起こされたんだし、不機嫌なのも当たり前だよね。

いつもは起きてくるまで放っておいてるし。

そんな三人に円力華様が話しかける。


『今日から忙しくなるでしょう? 別の人と変わった方がいいか、相談しようと思ったのよ』

『あなたたちはどう思いますか?』

『え〜と……いいんじゃないかな?』

『私も、そう思う』

『私も!』


三人は聞かれると、数秒考えて答える。

真面目な話ということがわかったのか、そのまま近くのソファに座る。

円力華様は座った三人を確認して、話を続ける。


『誰か変わりたい人はいるかしら? 私は変わった方がいいと思うわ』

『私、最近憑依してないし変わった方がいいかもしれないな……』


そう言って、優幻様は落ち込む。

……もう髪色を変えてないし、優幻様を憑依させる機会はほとんどない。

あんまり出番がないこと、気にしていたのか……

落ち込む優幻様に、円力華様は優しく声をかけて誘う。
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