今日は我慢しない。

「あ……っ、?」


 呼応するように息がどんどん荒くなる。

 素直すぎる体はドクンドクンと熱を高めていって、痺れるほど敏感になっていく。

 うそ……

 私、佐柳に言われただけで本当に発情してる?



「ん、んん……あっ、佐柳っ」


 フェロモンの匂いで私の発情を察したのか、佐柳は嬉しそうに目を細める。


「あぁもう、ほんと可愛いな」


 佐柳は顔を傾けて近付けながら囁く。

 その声すら快感で、これからどうなってしまうんだろうって、恐怖とも期待ともとれるゾクゾクした感覚にキャパオーバーして涙目になる。



「ごめん……今日は我慢しない」



 佐柳の切羽詰まった声が唇にかかって

 それだけで達してしまうなんて



「っ、」



 もうわけがわからなくて

 佐柳の『我慢しない』の先の意味を考えることすら敵わなかった。



 
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