人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
勇朔はその後、すぐに呼ばれた。
救助隊が助け出した老夫婦を先輩と共に背負い、避難所まで運ぶ。ふたりはほっとしたような、悲しいような顔をしていた。
「もう、大丈夫ですからね」
勇朔は老夫婦にそう告げたが、年老いた男性は吐き捨てるように言った。
「なにが大丈夫だ。俺たちには、なーんにも残っちゃいないよ」
勇朔はそれに反応しようとしたが、先輩に肩を叩かれ首を横に振られた。「そこまでは俺たちの仕事じゃない」ということらしい。
「俺たちは、まだたくさんの人を救わなきゃいけない。一人ひとりに関わりすぎると、体も心も持たなくなるぞ」
先輩の言うことはもっともだと思う。
しかし、勇朔は先ほど出会った少女の安堵した姿を、忘れられなかった。
救助隊が助け出した老夫婦を先輩と共に背負い、避難所まで運ぶ。ふたりはほっとしたような、悲しいような顔をしていた。
「もう、大丈夫ですからね」
勇朔は老夫婦にそう告げたが、年老いた男性は吐き捨てるように言った。
「なにが大丈夫だ。俺たちには、なーんにも残っちゃいないよ」
勇朔はそれに反応しようとしたが、先輩に肩を叩かれ首を横に振られた。「そこまでは俺たちの仕事じゃない」ということらしい。
「俺たちは、まだたくさんの人を救わなきゃいけない。一人ひとりに関わりすぎると、体も心も持たなくなるぞ」
先輩の言うことはもっともだと思う。
しかし、勇朔は先ほど出会った少女の安堵した姿を、忘れられなかった。