へなちょこリリーの惚れ薬
会いに行くその前に、私は、トレニアの家に行くことにした。
「ごめんください、トレニアはいますか?」
ドアを開けると、階段で寝ていたシャーロットが「ぐぎゃー」と返事をした。
変われ、と命令すると、うまく変身させることができた。
シャーロットは驚いて、階段から転げ落ちた。
「リリー、いつのまに……。こんな魔法まで」
「うん。慣れると応用がきくみたい」
「ふーん……便利だな。たいしたもんだ」
シャーロットは私の頭をぽんぽんと叩くように撫でた。
トレニアは図書館に行っているらしい。
「前髪切ったのか。男ができると変わるもんだな」
「よく気が付いたね」
「そりゃわかるさ。……城に行くのか?」
「うん」
俺は止めないけど、とシャーロットは言った。