キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
俺の実家は学園からはだいぶ離れているので車で迎えに来てもらった。
車体の長い外車が到着し、つづはちょっとビビっていた。
「え……この車に乗るの?」
「そうだよ」
「わっ私この服装で大丈夫かな!?」
急に服装を気にし出すつづ。
今日のつづはシースルーのフリルっぽいトップスにベージュのチェックのスカート。
どちらもdestinyのものだ。
「かわいいよ」
「ほんとに!?」
「つづは何着てもかわいいから大丈夫だって」
「テキトーなこと言わないで!」
本当のことなのに。
さっきも念入りに鏡の前でチェックしていた。
「そんなに緊張しなくていいよ」
「だって、久々に会うし……昔は家政婦さんだったけど今は、か、彼氏のお母さんだから……緊張しちゃうよ」
「……」
「ちょっ、あやくん!?」
「つづ、俺のこと煽ってるの?」
「あおっ!?」
ちゃんと俺のこと彼氏って認識してくれてんの、嬉しすぎる。
ずっと弟扱いされてたのに。
「つづは俺の彼女だもんね?」
「……う」
「つづ、かわいい」
「あやくん、運転手さん待ってるから……!」
車を待たせてるってわかってても、つづにくっつきたくなる。
かわいくてかわいくてたまらない。
やっぱり実家帰るのやめてずっとつづと一緒にいたい。
冗談混じりに言ったら本気で怒られたので、仕方なく車に乗り込んだ。