🕊 平和への願い 🕊 【新編集版】 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』にリスペクトを込めて。
3
「なんてこと!」
公園のベンチに座っていたマルーシャが悲痛な声を上げた。
すぐ近くの集合住宅にミサイルが命中したのだ
。炎に包まれた中層階部分が原形をとどめない姿を晒していた。
「マルーシャ!」
大きな声を発したナターシャは彼女の腕を引っ張った。
マルーシャの自宅地下のシェルターへ逃げるためだ。
「急いで!」
振り返り振り返り炎の方へ顔を向けるマルーシャに強く促したが、彼女の足は遅々として進まなかった。
「早く!」
たまらなくなって背中を押すと、やっと我に返ったのか、足が進みだした。
二人は駆け足でシェルターへ逃げ込んだ。
そこにはマルーシャの夫と娘が青ざめた顔で座っていた。
それは無理もないことだった。
連日のように飛んでくるドローンに加えてミサイルが撃ち込まれたのだ。
平静でいられるわけがなかった。
それでも彼らはオデーサから逃げ出さない。
とどまり続ける覚悟を決めているのだ。
だから自分も逃げない。
この人たちと共に戦っていく。
そう決意を新たにしたが、マルーシャの態度は昨日までと一転して厳しいものに変わった。
「なんてこと!」
公園のベンチに座っていたマルーシャが悲痛な声を上げた。
すぐ近くの集合住宅にミサイルが命中したのだ
。炎に包まれた中層階部分が原形をとどめない姿を晒していた。
「マルーシャ!」
大きな声を発したナターシャは彼女の腕を引っ張った。
マルーシャの自宅地下のシェルターへ逃げるためだ。
「急いで!」
振り返り振り返り炎の方へ顔を向けるマルーシャに強く促したが、彼女の足は遅々として進まなかった。
「早く!」
たまらなくなって背中を押すと、やっと我に返ったのか、足が進みだした。
二人は駆け足でシェルターへ逃げ込んだ。
そこにはマルーシャの夫と娘が青ざめた顔で座っていた。
それは無理もないことだった。
連日のように飛んでくるドローンに加えてミサイルが撃ち込まれたのだ。
平静でいられるわけがなかった。
それでも彼らはオデーサから逃げ出さない。
とどまり続ける覚悟を決めているのだ。
だから自分も逃げない。
この人たちと共に戦っていく。
そう決意を新たにしたが、マルーシャの態度は昨日までと一転して厳しいものに変わった。