心が解けていく




俺の返事も聞かずに切れた電話に、〝何だよ〟と一言愚痴をこぼしながらも、言われたメールを開いて画面を下にスクロールすると、思わず頭を抱えてしまいそうになる画像が目に入った。


言い迫られて、俺が避けた時の写真が週刊誌の一面を飾っている。



これは世に出る前のテスト記事らしいが、今止めようとしたところで、もう出てしまうと思う。





「…見た」




マネージャーに折り返しの電話をかけて、出た言葉がこれだけ。


これしか言葉が出ない。





「一つ確認させてください。これは事実ですか?」


「違う。確実に誤報だよ。俺は断った」


「分かりました。何がどうなってこうなったのか調べるので、しばらく時間がほしいです。それまで、自宅待機でお願いします」




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