心が解けていく


そして長谷 律と久遠で、舞台終わりの時にできなかったハグをしている今、自分のどうしようもない過去を乗り越えられる方法があるか、考えを巡らせている。





「ねぇ、茜音ちゃん?」


「、何ですか?」


「今何考えてるの?」





元カレのことを考えてました。


なんて言うはずもないけど、こういう時に何て返せば良いか、分からない。




素直になれば良いだけなのに、繕った言葉を考えてしまう。




「俺はね、アイドルってことは忘れて、茜音ちゃんと純粋に恋がしたいって思ってるよ」


「えっ、…恋が、したい」


「うん。茜音ちゃんは?嫌なら嫌ってハッキリ言ってね。それなら俺が片思いするだけだから」


「…嫌じゃないです。ちょっと怖いけど…、頑張って彼女をします」



< 92 / 265 >

この作品をシェア

pagetop