心が解けていく




また友基の時と同じようには、なりたくない。

無理をして、合わせる恋愛は懲り懲り。



私が崩れないように頑張れば、長谷 律に相応しい彼女になれるかもしれない。


腕に回していた手に力を込めて、決意を固めた。





「何で頑張るの?恋は頑張っちゃ、楽しくないじゃん」




せっかく固めたのに、簡単に打ち砕かれた。

言われてみれば、頑張るものではないかもしれない。



でも私は頑張らなきゃ、すぐに癖が出るから。




「それは…」


「そんなに強張らなくて良いんだよ?好きなものは好き、嫌いなものは嫌いってちゃんと言い合えて、心を許せるのが恋愛なんじゃないかな」



< 93 / 265 >

この作品をシェア

pagetop