少女と過保護ーズ!!続
そんなの…。



ギュッと心臓辺りの服を握れば。



あ……。


そこにはホイッスルがあった。




『チビ姫ー!!』


『チビネ!!』


『チビ助』


『ハイネ!!』


『チビ!!』




これを貰ったときのことを思い出す。



皆で祝ってくれた。

仲間だと認めてくれた。

家族になった。



『何かあれば、吹け。必ず俺たちが…俺が行くから』




八雲さん。


ここで、志門の言いなりになるということは、今頑張ってくれてる皆を裏切るということ。


あたし自身が皆を信じてないということ。



ホント馬鹿だ…あたし。



来る。

必ず。



「どうする?」




勝ち誇ったように聞いてくる志門。


それにあたしは笑う。


胸を張って。



「"黒豹"は負けない。八雲さんは必ず来てくれる』



だから。



「あんたのモンになるなんざ真っ平ごめん。あたしの全ては"黒豹"のものだもの!!」



八雲さんのものだ!!



恥ずかしくて、そこは言わないけど!!



「……そうか」



今まで笑っていたのが、嘘かのように志門が表情を歪めた。



「今さら、泣いて赦しを求めても…」


「死んでも求めない。"黒豹"が勝つから」


「なら遠慮なく」



あたしと志門の間で火花が散る。



ブブブブブ!!!!


何かが震えた。


どうやらそれは志門のスマホに着信があったようで、奴は上着からそれを取り出す。



そして画面を見て、ニタァと笑った。



「もう終わったみたいだな」


「……っっ!?」



あたしを見たまま、電話に出る志門。



「どーだ?終わったか?」


『ああ』
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