少女と過保護ーズ!!続
「竜希さん‼助けて‼八雲さんを‼」




あたし達が出たのを確認して竜希さんと桂も出てきた。


蓮くんと麻也は聞いてくれないから竜希さんに泣きつくも。




「チビ助。八雲は、んなヤワじゃねぇ」




桂に諭される。



「わかってる‼わかってるよ‼」




だって、ずっと見てきたもの。


側に居たもの。


だからっだからこそ・・・。




「チビ」




蓮くんから竜希さんに抱き上げられる。



間近で見た竜希さん。


竜希さんももう傷だらけだった。


まだ血が流れる額に手を伸ばし血を拭う。




「・・・・・・」


「んな顔をするんじゃねぇ。俺の傷はかすり傷だ」




あたしを心配させないように、不敵に笑う竜希さん。


かすり傷なわけがない。


だってこんなに血が・・・。




「チビ」


「・・・」


「八雲は自分の中の意志で残ったんだ」


「わかってる‼」


「お前が拐われてからずっと後悔し続けた八雲の、これはケジメだ。これを・・・奴をぶっ倒し、お前に2度と近づけさせないようにしねぇと、八雲は前に進めねぇ」


「・・・」


「それでもお前は八雲を助けろ。逃がせと言うのか?」




あたしが拐われたことで八雲さんが後悔することは何もないのだ。


でもそう言った所で、八雲さんが抱える後悔は消えない。


原因を作ったあたししじゃあ消せない。



自分の無力さに腹が立ち、唇を噛み締める。








"約束だ"




甦るのはあの日の八雲さんの声。




「・・・約束をしたんです」


「約束?」
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