少女と過保護ーズ!!続
皆と出逢えて、幸せで、心の底から笑えるようになった。



でもそれは八雲さんが居てからこそ。



八雲さん居ないなら、笑うことさえきっと出来ない。




「ハイネ・・・」


「チビ助」


「チビネ・・・」




どこか呆れたように呼ばれた。


でも、麻也も桂も蓮くんも笑っていた。


んなの知ってたよ。と。




「いつの間に、こんなに良い女になったんだ?俺らの妹は」




竜希さんが切れ長の瞳を柔らかく細め、あたしの頬を撫でる。




「行けるか?」


「行く」




竜希さんの言葉に頷けば。




「俺も行く」


「麻也」


「んな、ボロボロのハイネを一人でなんか行かせない‼俺が守る‼」


「やっくんに頼まれてる。それに妹が危ないとこに行こうとしてるのに、見てるだけなんてっっ」


「麻也・・・」




泣きそうな顔で、あたしの両腕を掴む麻也。


優しい優しいお兄ちゃん。


大好きだよ。




「麻也。あたしは一人で行くよ」


「ハイネ‼」


「これはあたしのせい。もうこれ以上、あたしのせいで誰も傷付いてほしくない」


「・・・っっ」




麻也を抱きしめて背中を宥めるように叩く。




「大丈夫。必ず戻ってくるよ。八雲さんと一緒に」


「麻也。言い出したら聞かねぇよ。コイツは」


「桂」


「そーだな。んで、八雲を連れ戻せるのもチビネだけだ」


「蓮くん」



桂があたしから麻也を引き取り、蓮くんがこれでもかと眉を下げて、ペットボトルの水を差し出してくれる。




「ありがと」




御礼を言って受けとると、一気にそれを飲む。




「プハッ‼美味い‼」


「チビ。頼む」


「まかせて。必ず八雲さんと一緒に戻ってくる。皆のとこへ」




帰る場所は最初から決まってる。



"黒豹"・・・家族の元へ。
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