ヒュントヘン家の子犬姫~前世殿下の愛犬だった私ですが、なぜか今世で求愛されています~
「治療を頼む」
「……わかった。医務室へ。シャルロットには」
「マルティナ・ティーゼを」
解かれた腕。
あんなに安心した檻の中が遠ざかる。
シャルロットは、自身を抱き起こすアンナの腕にそっと触れる。
息が苦しい。それは、アルブレヒトの腕の中にいないからというだけでは、けして、けしてありはしなかった。
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