離婚した元旦那様、恥ずかしいので心の中でだけ私を溺愛するのはやめてください、全て聞こえています。
☆☆☆

 「新しい妻を迎えることになった」

 唐突に告げれた言葉に、朧は少なからぬ衝撃を受けた。

「明日、こちらにくる」

《でも、安心しろ。
 俺のお前への愛が揺らぐわけではない。
 何も心配するな》

 相変わらず、本音を言葉にしない意地っ張りな湊斗に、じれったさを感じながらも、朧は不安を隠せなかった。

「新しい奥さんがきたら、わたしはどうなるんでしょう?
 いつまでも、ここにいてお世話になるわけにはいかないんじゃないんですか?」

「両親に気づかれなければ問題ない。
 お前は変わらずここにいろ」

《手放さないと言っているだろう。
 心配するな》

 不安を隠し切れず、表情を曇らせた朧は、ただ、こくん、と湊斗の言葉に頷いた。

 
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