神に選ばれなかった者達 後編
とはいえ実際、クラスメイトの目から見ると、俺はマザコンだったんだろうな。
クラスメイトから遊びに誘われても、「悪いけど、母に駄目だって言われてるから」とか。
「母に止められてるから」とか言って、断っていた。
だからきっと、クラスメイトは「親の言いなりかよ」と思っていただろうな。
その通り。俺は親の言いなりだった。
そして、言いなりであることが正しいと思っていた。
クラスメイトは俺のことを「マザコン」とか、「良い子ちゃん」みたいに思ってたんだろうが。
俺にしてみれば、自由に生きているクラスメイトの方が間違っているように見えた。
あの人達は、限られた小学校での時間をあんなに怠惰に過ごして、将来どうするつもりなんだろう。
きっと彼らは、将来負け組になるんだろうな。誰にも必要とされない無価値な人間になるんだろう。
なんて、むしろクラスメイトのことを憐れむように見ていた。
でも俺は違う。俺は、あんなに完璧で、人生の成功者である母に育てられているから。
母の言う通りにすれば、俺は憧れる母と同じような人間になれる。
それは俺にとって、非常に魅力的な人生の最終目標だった。
母のようになりたかった。憧れの、大好きな母のように。
母にとって価値のある人間になれば、俺もいつか…母に愛してもらえるかもしれない。
そんな淡い期待もあった。
だから、俺は母に認められる為に、そして自分で自分を認められるようになる為に…努力に努力を重ねた。
きっとなれると思った。母の遺伝子を受け継ぐ自分なら。
母の英才教育を受けてきた自分なら、いつか、きっと…この苦労が報われる日が来る。
そう信じて頑張った。来る日も、来る日も、血反吐を吐くような努力を重ねて…。
…でも、俺には出来なかった。
クラスメイトから遊びに誘われても、「悪いけど、母に駄目だって言われてるから」とか。
「母に止められてるから」とか言って、断っていた。
だからきっと、クラスメイトは「親の言いなりかよ」と思っていただろうな。
その通り。俺は親の言いなりだった。
そして、言いなりであることが正しいと思っていた。
クラスメイトは俺のことを「マザコン」とか、「良い子ちゃん」みたいに思ってたんだろうが。
俺にしてみれば、自由に生きているクラスメイトの方が間違っているように見えた。
あの人達は、限られた小学校での時間をあんなに怠惰に過ごして、将来どうするつもりなんだろう。
きっと彼らは、将来負け組になるんだろうな。誰にも必要とされない無価値な人間になるんだろう。
なんて、むしろクラスメイトのことを憐れむように見ていた。
でも俺は違う。俺は、あんなに完璧で、人生の成功者である母に育てられているから。
母の言う通りにすれば、俺は憧れる母と同じような人間になれる。
それは俺にとって、非常に魅力的な人生の最終目標だった。
母のようになりたかった。憧れの、大好きな母のように。
母にとって価値のある人間になれば、俺もいつか…母に愛してもらえるかもしれない。
そんな淡い期待もあった。
だから、俺は母に認められる為に、そして自分で自分を認められるようになる為に…努力に努力を重ねた。
きっとなれると思った。母の遺伝子を受け継ぐ自分なら。
母の英才教育を受けてきた自分なら、いつか、きっと…この苦労が報われる日が来る。
そう信じて頑張った。来る日も、来る日も、血反吐を吐くような努力を重ねて…。
…でも、俺には出来なかった。