キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
「血液検査とレントゲンの検査は大きな異常はなかったよ。昨日熱があったから心配したんだけど。問題は喘息の方だね。呼吸機能や気管支の炎症を示す値も今までで一番良くない」
「……そうですか」
「うん。現実として受け止めていくしかないよ。今日からもう少し強めの薬を出す。その分副作用も強くなる。吐き気や痙攣、声のかすれも今まで以上に感じるかもしれない」
「そうだとしても、私の進むべき道はもう決まっていますから」
「小夏。僕は医者として優しい嘘はつけない。でもその過程で辛いと感じたら小夏は僕にいくらでも弱音を吐いていいんだよ。一人で抱え込みすぎないで」
歌を歌う時、いつも1人で歌っていた。それは私にしかできないことだから、やり抜きたいから1人でも平気だった。
だけど、この病気には1人で立ち向かい闘わなくてもいい。
諏訪野さんが一緒に背負ってくれる。
『もう一人じゃないよ』
夢で泣いていたあの時の私に、そう教えてくれた気がした。
いつか失う日が来るのだとしても、涙が枯れるほど泣き叫んでも、その時隣にはきっとこの人がいてくれる。
そう思ったら心からほっとしたんだ。
「本当にありがとうございます。私、諦めません。したいこと、全部最後まで楽しくやり抜きたいんです。だから先生、これからもよろしくお願いします」
私が手を前に差し出すと、諏訪野さんは返事の代わりに私の手を強く握り返してくれた。
私は微笑みながら、諏訪野さんの手の温もりを感じていた。
「……そうですか」
「うん。現実として受け止めていくしかないよ。今日からもう少し強めの薬を出す。その分副作用も強くなる。吐き気や痙攣、声のかすれも今まで以上に感じるかもしれない」
「そうだとしても、私の進むべき道はもう決まっていますから」
「小夏。僕は医者として優しい嘘はつけない。でもその過程で辛いと感じたら小夏は僕にいくらでも弱音を吐いていいんだよ。一人で抱え込みすぎないで」
歌を歌う時、いつも1人で歌っていた。それは私にしかできないことだから、やり抜きたいから1人でも平気だった。
だけど、この病気には1人で立ち向かい闘わなくてもいい。
諏訪野さんが一緒に背負ってくれる。
『もう一人じゃないよ』
夢で泣いていたあの時の私に、そう教えてくれた気がした。
いつか失う日が来るのだとしても、涙が枯れるほど泣き叫んでも、その時隣にはきっとこの人がいてくれる。
そう思ったら心からほっとしたんだ。
「本当にありがとうございます。私、諦めません。したいこと、全部最後まで楽しくやり抜きたいんです。だから先生、これからもよろしくお願いします」
私が手を前に差し出すと、諏訪野さんは返事の代わりに私の手を強く握り返してくれた。
私は微笑みながら、諏訪野さんの手の温もりを感じていた。