お菓子の国の王子様〜指切りした約束から婚約まで〜花村三姉妹   美愛と雅の物語
「嫌な思いをさせてすまなかった。後日、ミーティングで注意するから。彼女は以前から問題があり、こちらも証拠を集めている段階で、まだ十分には集まっていないんだ。もし佐藤に何かされたり、言われた場合は、できるだけ証拠を残して私に知らせてくれ。どんな小さなことでも。いいかい?」


佐藤さんのこと、よく思ってないんだ。
--えっ、社長が謝った?
……ってことは、ここでまだ仕事していいってこと?
よかったぁ。入社2日目でクビなんて、シャレにならないもん。


「わかりました」


砂漠化した喉から小さく言葉を発して、コクリとうなずく。


「よし、また明日よろしく。今日は残業させてしまって悪かった」

「いいえ、とんでもありません。それでは、失礼いたします」


一礼をして、素早く社長室を後にした。
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