この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「そんな…。誰かにそう言われたの?」

銀は左右に首を振った。

「誰も、誰も俺を責めなかった…誰も! 新でさえもっ」

拳が震えるほど強く握りしめる銀。
私は銀の拳に手を乗せた。

「そうだよ。銀のせいじゃない」

組の為に何かしたかったんでしょ?
私を守ろうとしたんでしょ?

「違う。あれは完全に俺のせいだ。俺が弱っちいのにあんな喧嘩売る真似なんてしたから」

「銀…その時おじいちゃんはなんて?」

「親父達の分も生きろって。そして強くなれって」

「だから強くなるって決めたんだ。じゃないと、誰も守れないと思って。でも、やっぱり命日になるとどうしても…」

銀はまた下を向いた。
銀…
この人って本当に…

「あの頃、俺はお前に救われたんだ」

「え?」

銀は顔をあげて私を見る。

「いつも遊びに来るたび、変わらず俺を追っかけまわして。俺にはそれが救いだった。お前のあのやんちゃな姿を見て元気づけられたんだ」

そう言って銀は少しだけ微笑んだ。
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