謎のイケメンニートが「オレに任せろ」とか言ってくるんですが、大丈夫でしょうか?
発表会が無事に終わると、あたしたちは華子さんの計らいでマスコミを避け、会場を抜け出した。
そのままキョウに手を引かれて、最上階に近い――いつも使ってた部屋より、ずっと上層の――フロアへ。
部屋へ入るなり、ドアに身体を押し付けられ、奪うように口づけられた。
「んぅっ……」
何かに追い立てられるように、強引な舌があたしの唇をこじ開けて侵入して。
貪るように深く絡みつく。
「あ、ンンっ……」
余りの激しさに戸惑いはしたけれど、あたしだってこの時を待ってたんだもの。
躊躇いはない。
彼の首に腕を回してしがみつき、自分から舌を差し出した。
「翠っ……」
唇はキスを続けたまま、彼の手があたしの身体をまさぐり始める。
剥き出しの肩から、ドレス越しの胸――
「くそっ……なん、で……こんなエロいドレス着てるんだっ」
荒い呼吸の合間に不満そうなカオが言うから、「だってキョウが贈ってくれたんじゃない」って笑っちゃった。
「わかってるっ……だから、自分に怒ってるんだ。こんなドレス、選ばなきゃよかったって」
「に、似合ってない、の?」
不安になって上目遣いに見上げると、「まさか」とキョウは笑い飛ばす。
「その逆だ。綺麗すぎて直視できなかった」
「え」
「見たら押し倒したくなるし、それに、君に見惚れる男どもをぶちのめしたくなるから」
「ぶ、ぶち……そ、それは危険ね」
「だろう? だから必死で目を逸らしてた」
目が合わないと思ったのは、そういう理由?
……ふふ、なんだ、そうだったんだ。