海と少女
捨てるわけにもいかず
大根を手にぶらぶら歩く。

すると

なんといい具合に
魚屋を見つけた。


イカあるかも?


小さな魚屋だった。
営業してるのかな?
風で看板が揺れている。



「ごめんください」



ガラス戸を引いて
狭い店内に入った。


「へい、いらっしゃい!」


奥から男が出てきた。
あたしより
ちょっと年上?


「あの〜…」


男はあたしを見て
とまどった風に言った。


「何にしましょう」
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