せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
「ああいえ、個人的な話をするなら別になんとも思っていませんよ。彼女に対して、恨みがある訳ではありません。前から思ってはいましたが、悪い子ではありませんからね」
私は、イルドラ殿下の言葉にゆっくりと首を振る。
ネメルナ嬢に対して、恨みなんてものはない。特段肩入れもしていないが、極刑にしたいと思う程のものはない。王国が心配なだけで、別に私も心の底から反対している訳ではないのである。
「あなたがそう思っているなら、問題はないだろうさ。まあただ、別に無罪放免という訳ではないしな。罪はしっかりと償ってもらう予定だ」
「寛大な措置であるような気もしますが……」
「ウォーランが譲らないからな。ここは俺が折れるさ。心情的には納得できない訳でもないからな。それで歪が生まれて、国が混乱するなんてことにはさせないさ」
私は、イルドラ殿下の言葉にゆっくりと首を振る。
ネメルナ嬢に対して、恨みなんてものはない。特段肩入れもしていないが、極刑にしたいと思う程のものはない。王国が心配なだけで、別に私も心の底から反対している訳ではないのである。
「あなたがそう思っているなら、問題はないだろうさ。まあただ、別に無罪放免という訳ではないしな。罪はしっかりと償ってもらう予定だ」
「寛大な措置であるような気もしますが……」
「ウォーランが譲らないからな。ここは俺が折れるさ。心情的には納得できない訳でもないからな。それで歪が生まれて、国が混乱するなんてことにはさせないさ」