ギャップ男子超短編×3
教室から出て昇降口へ向かっている時、目の前を見ていなかった私は誰かにぶつかった。



「いた……って」



ぶつかった人の顔を見て絶句した。



「星亜ちゃん」



ぶつかった相手はなんと、日向くんだった。



憧れすぎてまともに話すことすらできない私が、前を見ていなかったせいでぶつかって、結果的に体に触れてしまった。



顔の熱がどんどん上昇していって、私は顔を勢いよく押さえた。



「ご、ごめんなさいっ……!」



ぴゅーっと私は大急ぎで走って逃げて、そのまま靴を履いて外に出る。
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