ギャップ男子超短編×3
わあああっ、私なんかがぶつかってしまって流石の日向くんも嫌だっただろうなぁ。



もしもそうだったら傷つくけど、仕方がない。



というか雨の雫が冷たい。



さっきぶつかった時になってしまった赤い顔も、この冷たさで少しずつ冷める。



物理的に頭が冷えてよかったかも。



さぁ帰ろうと足を進め始める。



もうこれだけ濡れてしまったんだから、もう傘をさす意味なんてあんまりない。



「くしゅんっ……」



「あーあ、せっかく可愛い顔が雨で台無しだよ」



ん……?幻聴?



私が作り出した架空の声……って、えっ!?
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