繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
その想定外の言葉に動揺したのは私の方だった。
「ど、どうして? 私、遠くに行っちゃうかもしれないのよ?」
「でも、ソフィもその相手をいいと思ったから俺に報告してくれているんじゃないのか?」
「それはッ」
――違う、なんて言えない。
本当は嫉妬して引き留めて欲しかったのだ。
「私が結婚したいと思うのはテオドルだけよ!」
言ってからあっと思った。
こんな言葉、全然伝えるつもりじゃなかったのに一度本音が溢れると、まるで防波堤が決壊してしまったかのように止まらない。
「ずっと好きだったわ、ずっとずっと! 貴方以外に嫁ぐなんて嫌!」
「ソフィ、でも俺たちは」
「義兄妹よ、血だって繋がってない。なのにどうして止めてくれないの!? 私のこと、大事にしてくれているのは私が生贄だからなの!?」
「生贄?」
(こんなこと言いたくないのに)
「生贄でもいい。貴方の側にいたかっただけなのに」
テオドルじゃないなら誰でも一緒だ。
評判最悪な年上貴族でも、私を利用したいだけの三男でも。
(……本当、バカみたい)
「ソフィ、生贄って何の……」
「ど、どうして? 私、遠くに行っちゃうかもしれないのよ?」
「でも、ソフィもその相手をいいと思ったから俺に報告してくれているんじゃないのか?」
「それはッ」
――違う、なんて言えない。
本当は嫉妬して引き留めて欲しかったのだ。
「私が結婚したいと思うのはテオドルだけよ!」
言ってからあっと思った。
こんな言葉、全然伝えるつもりじゃなかったのに一度本音が溢れると、まるで防波堤が決壊してしまったかのように止まらない。
「ずっと好きだったわ、ずっとずっと! 貴方以外に嫁ぐなんて嫌!」
「ソフィ、でも俺たちは」
「義兄妹よ、血だって繋がってない。なのにどうして止めてくれないの!? 私のこと、大事にしてくれているのは私が生贄だからなの!?」
「生贄?」
(こんなこと言いたくないのに)
「生贄でもいい。貴方の側にいたかっただけなのに」
テオドルじゃないなら誰でも一緒だ。
評判最悪な年上貴族でも、私を利用したいだけの三男でも。
(……本当、バカみたい)
「ソフィ、生贄って何の……」