異世界喫茶─結─(むすび)
───♡(らぶ)事件───
あの日から私は亡霊の店員さん改め甲斐 紡さんと付き合い始めた。
「紡」
「ん?」
「今日さ…会社で上司に久しぶりに叱られて堪えてるんだよね」
「愛美は偉いよ今日も立派に生きてる」
「でも、こんな当たり前のことも出来ないメンタルだって弱い欠点だらけだよ」
自分で言ってて泣きそうになる。
紡は私を抱き寄せ頭を撫で耳元で囁く。
「今日はもう店仕舞うから2階で待ってて」
私は言われるがまま2階で紡を待つ。
そして2階に上がって来た紡と合流して私は自分の気持ちを紡に吐露し涙を流した。
紡は私を抱きしめて私を撫で私の話を聞いていた。
「…大丈夫、その上司だって口が滑っただけだよ。愛美に嫉妬してるんだ。愛美は気が利くから」
「私そんなに優秀じゃないよ」
「愛美がそう思っても僕にとっては愛美は気が利くいい人だと思うけど」
「…そうなのかな」
「そうなの。さ、もう夜遅いから早く帰…」
「待って!」
立ち上がろうとした紡の服の裾を掴む。
「あ、ちょ…っ」
その時紡の体勢が崩れ私に向かって倒れ込んだ。
「…!」
あ、これ押し倒されてると思っていると
「ごめん!」
と言い私から離れようとするので私は紡を抱き寄せる。
「愛美…?」
折角良い雰囲気なんだからキスぐらいしたいなって私は思ってるけど紡はどうなんだろう?
そして私は紡に尋ねる。
「ねぇ…紡は私とキスしたくないの?」
「い、いきなり何言って…」
「いきなりじゃ無いよもう私達付き合い始めて半年だよそれに…好きな人からのキスが欲しいよ」
と目を逸らしながら小声で呟いた。
「…愛美が嫌じゃないなら…今から…しても良い?」
そして紡も顔を赤くしながら真っ直ぐにこちらを見据えて言った。
「うん…良いよ」
そう言った瞬間紡の顔が近づき私は目を閉じる。
唇に紡の唇の感触が伝わる。
暫し唇が触れ合い離れる。
紡はもう亡霊だから結婚式とかは挙げられないけれどこの幸せがずっと続きますようにと願いを込めながら私は紡にキスを仕返した。
END
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

4人の兄に溺愛されすぎて困ってます!?

総文字数/19,100

恋愛(逆ハー)13ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「「「「コマリ〜♡」」」」 「なぁにー?」 「今日のおやつはコマリが一番好きなクッキーだよ〜!」 「本当っ!?」 「あぁ、俺様がしっかり見て来たから間違いねぇぜ」 「さぁ、コマリ。早くおててを洗って一緒におやつを食べよう♪」 「うん!」 「ちょっと!ふたりばっかりずるい!コマリ、おやつが終わったら僕と遊ぼうよ!」 いつまでもずっと家族として大好きな存在だと思っていた。 甘えん坊末っ子家族のアイドルコマリ(槙尾瑚莉) ‪✕‬ 優しいのにイタズラ好きな長男のハルキ ‪✕‬ チャラいのに優しくエスコートしてくれる次男ナツキ ‪✕‬ 愛嬌のある笑顔と華奢な身体で可愛いと人気の三男アキト ‪✕‬ クールで一匹狼…だが、ツンデレな4男フユト これは、魔女に育てられている少女コマリ(瑚莉)が魔女見習いのお兄ちゃんたちに溺愛される物語。 ♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡ ••┈┈┈•• ♡ 感想やいいねなどをしてくれると励みになります!是非ともよろしくお願いします。
【マンガシナリオ大賞】君に恋して

総文字数/12,486

恋愛(学園)15ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こちらの作品はマンガシナリオになります。 「第7回noicomiマンガシナリオ大賞」にエントリーしています。 ♡ ••┈┈┈┈キャラクター┈┈┈┈•• ♡ 笠原 珠李(かさはら みり) 幼馴染の米田 麻琉と家族ぐるみで仲が良かった。 だが、小学校4年生の時にカップルとからかわれ次第にふたりで居る時間がなくなった。 そのことを珠李は寂しく思っている。 米田 麻琉(よねだ まひる) 性格 ツンデレ、珠李の言うことは何でも叶えてくれる。優しい。 米田 麻琉は幼馴染の珠李が大好きで、世界一愛してる。 だが、からかわれたことにより気まずくなり学校では関わらないようにしたら珠李から避けられるようになり寂しく思って居る。
禁断の恋〜グラジオラス〜

総文字数/12,970

恋愛(学園)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
主人公のサトが恋をして、好きな人に振り向いて欲しくて奮闘するもライバルは強敵で!?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop