双子のボディーガードは最強吸血鬼と最恐騎士!?
「信用してない、って事じゃなくて!」
「じゃあ何だよ?」
あの時は、イオくんがいてくれた。
逃げるよって言ってくれたから、それを信じた。
「ただ、それだけだよ」
「もしイオが裏切っていたら、自分がどうなってたか分かるか?」
「な、なんとなく……」
「……」
目が合う。
合いすぎる。
それでも尚「目を逸らすな」という圧を、王史郎から感じる。
黒い髪が雰囲気とマッチして、私の中で「畏怖の念」が練り上げられる。
雨に打たれた寒さもあるけど……いま私が震えているのは、間違いなく「王史郎が怖い」から。こんな王史郎、見たことない。
「勝手な判断で行動するな。死ぬところだったんだぞ」
「でも王史郎のシルシは、イオくんを拒否しなかったよ。バリアが出なかった。つまり、術を発している王史郎自身が、イオくんを警戒してないって事でしょ?」
「――あ?」
ギンッ
王史郎の瞳が青く光る。
これは、吸血鬼モードだ。
考えたくないけど、どうやら本気でお怒りになったみたい……っ。