あなたと運命の番になる
出勤前日の日曜日、会えないかと連絡が来た。

蘭は2日前から自分の家に戻っていた。和真に言われたように家の戸締りはしっかりしたし、和真のはからいで管理人にお願いし、マンションの玄関前に防犯カメラをつけてもらった。

ピンポーンとインターフォンが鳴る。
夕方、和真が迎えに来た。今まではマンションの近くの車を停めれるスペースで待ち合わせだったが、今日は危ないからと家までやってきたのだ。

｢こんばんは！やっぱり色男ねーー。
蘭、来てくれたわよ。｣

蘭の母は和真からお付き合いしていると挨拶されてすっかり和真の虜になった。180を越えるスタイルに圧倒的なイケメン。仕事もできて、娘を大切にしてくれているのもわかる。こんな息子ができるなんて幸せだなんて家で言って、蘭の顔をよく赤くさせて、笑っている。

｢もうお母さんがなんで出るのよ！｣

蘭が母を白い目で見る。

｢そりゃもうだって、イケメンは見たいでしょ。｣

母はニコニコしながら答える。

そんな仲睦まじい母娘の姿をみて、和真は自然と笑顔になる。

｢蘭のことお願いしますね。｣

和真といれば安心だと思っているが、やはり心配なので伝える。

｢もちろんです。｣

和真は母の目を見て答えた。
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