あなたと運命の番になる

変化

蘭はアラームの音で起きる。
あくびをしながら、目をこする。
昨日は残業したことで、寝るのが遅くなってしまった。

顔を洗って、お弁当を作る。
今日の卵焼きは出汁でつくり、きんぴらごぼうを炒める。鶏肉を照り焼き風にして完成だ。

上手くできたー!今日も頑張ろ!

お弁当を包んでいると母が起きてきた。

「蘭ー。ごめんね。今日はわざわざ作らなくてよかったのに。」

母は申し訳なさそうに言う。

「全然いいの。簡単に作っただけだから。」

「ありがとうね!蘭のお弁当美味しいから、午後からの仕事もいつも頑張れてるのよ。」

母の言葉に蘭は笑顔になる。
人に喜ばれると嬉しいものだ。

昨日母が見たバラエティー番組の話などをして、楽しく朝食をとる。
母と過ごす朝の時間が蘭は大好きだ。


「蘭ー。今日は無理せずね。できるだけ早く帰ってくるのよ!」

「うん!大丈夫だよ。いってきます。」

蘭は扉を閉めた。
< 18 / 173 >

この作品をシェア

pagetop