あなたと運命の番になる
蘭は少し早めに来て、仕事の準備をする。
昨日言われた仕事はすべてこなした。
なので今日嫌なことを言われることはないだろう。


和真が定刻ギリギリでやってきた。いつもは早めに来るのに珍しいなと思う。

「おはようございます。昨日はありがとうございました。寝不足ですよね・・・。すみません。」

和真が遅くなったのは昨夜残業を手伝ってもらったことによる寝不足だと思い、小さい声で話しかける。

「おはようございます。全然大丈夫です。帰ってすぐ寝ましたし。
ところで今日のお昼休憩中、少しお時間ありますか?」

「はい、大丈夫です。どうかされました?」

「あっいや、少し付き合っていただきたくて。よろしくお願いします。」

和真はそう言って仕事を始めた。

蘭はなんの事か検討がつかず、気になったが、昨日一緒に仕事して少し関係が縮まったので、あまり悪い方向には考えずにすんだ。

蘭も仕事に取りかかる。
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