あなたと運命の番になる
週末、蘭は親友の林陽菜(はやし ひな)とランチをする。
陽菜とは小学生の時からの幼なじみだ。
小学校から高校までずっと同じである。
蘭がΩだと分かってからもかわらず接してくれる。高校でみんなに避けられた時も陽菜だけは隣にいてくれた。
「啓太とまた喧嘩になったー。連絡遅すぎるんだもん。寝てたとか絶対嘘じゃん。だってインスタは開いてたんだよ!」
陽菜は同じ大学の啓太と付き合って2年になる。仲はいいのだが、よく喧嘩をする。
「また啓太さんと喧嘩したのー笑
啓太さんも疲れてたのかもよ!」
「そうかもしれないけど、こっちは連絡待ってるんだもん。」
陽菜の膨れ顔を見て、蘭は笑う。啓太が一目惚れして、付き合った。初めは啓太がおしたという感じだったが、啓太の優しさに、陽菜がだんだん惚れて、今は大好きという感じだ。
「来年、就活でこれからどんどん忙しくなるのにー!もっと連絡こなくなりそう。」
「大丈夫だって!そう言っても毎日連絡来るんでしょ。ちょっと遅いのは仕方ないこともあるよ!」
「そうだね!聞いてくれてありがとうねー!」
「全然!楽しく聞いてる笑」
陽菜との会話は蘭にとって本当に楽しい時間だ。陽菜は大学の話や恋愛の話などいろんなことを面白く話してくれる。
そして、蘭の職場での悩みも陽菜には全て話している。母だと深刻に捉えられそうなことも陽菜になら話しやすいこともあった。
「蘭は仕事どう?」
陽菜が心配そうに見つめる。
「そうだ!!今までの残業手当もらえることになったの!」
「えっほんと??どうやってあのポンコツ工場長を説得したのよ!!」
陽菜は和真が来てから工場長に残業手当受領してもらうまでのこの2週間のことを話す。
蘭の話を聞いて、陽菜はニヤける。
「その谷本さんって人、ヒーローみたいだね。残業手伝ってくれたり、工場長を言い負かせてくれたり。蘭に興味あるんじゃない?」
「そんなわけないよ。私みたいなのありえない。Ωだし・・・。」
蘭の言葉を聞いて悲しく思う。蘭はΩと分かるまで男女から人気者だった。明るくて優しい、小柄だが目がぱっちりとしたかわいらしい人だ。ただ、Ωとわかってから、蘭は引きこもっていってしまった。
「蘭ー。Ωだと大変なのはわかるよ。私もこの4-5年の頑張ってる蘭を見てきたから。だけど、蘭は優しいし、かわいい。もっと自信をもっていいよ!Ωだからって恋愛したらダメってことはないんじゃない?」
「恋愛なんてする気ないよ。男の人が苦手なの。残業手当もらえることは嬉しいってだけ!」
「でも、いい人現れてよかったね!谷本さんに感謝だ!!」
蘭が職場の人の話を楽しそうにするのを始めてみた。蘭にとって恋愛は高い壁なのかもしれないが、少しでも働きやすく楽しくなっただけでも陽菜は嬉しかった。
陽菜とは小学生の時からの幼なじみだ。
小学校から高校までずっと同じである。
蘭がΩだと分かってからもかわらず接してくれる。高校でみんなに避けられた時も陽菜だけは隣にいてくれた。
「啓太とまた喧嘩になったー。連絡遅すぎるんだもん。寝てたとか絶対嘘じゃん。だってインスタは開いてたんだよ!」
陽菜は同じ大学の啓太と付き合って2年になる。仲はいいのだが、よく喧嘩をする。
「また啓太さんと喧嘩したのー笑
啓太さんも疲れてたのかもよ!」
「そうかもしれないけど、こっちは連絡待ってるんだもん。」
陽菜の膨れ顔を見て、蘭は笑う。啓太が一目惚れして、付き合った。初めは啓太がおしたという感じだったが、啓太の優しさに、陽菜がだんだん惚れて、今は大好きという感じだ。
「来年、就活でこれからどんどん忙しくなるのにー!もっと連絡こなくなりそう。」
「大丈夫だって!そう言っても毎日連絡来るんでしょ。ちょっと遅いのは仕方ないこともあるよ!」
「そうだね!聞いてくれてありがとうねー!」
「全然!楽しく聞いてる笑」
陽菜との会話は蘭にとって本当に楽しい時間だ。陽菜は大学の話や恋愛の話などいろんなことを面白く話してくれる。
そして、蘭の職場での悩みも陽菜には全て話している。母だと深刻に捉えられそうなことも陽菜になら話しやすいこともあった。
「蘭は仕事どう?」
陽菜が心配そうに見つめる。
「そうだ!!今までの残業手当もらえることになったの!」
「えっほんと??どうやってあのポンコツ工場長を説得したのよ!!」
陽菜は和真が来てから工場長に残業手当受領してもらうまでのこの2週間のことを話す。
蘭の話を聞いて、陽菜はニヤける。
「その谷本さんって人、ヒーローみたいだね。残業手伝ってくれたり、工場長を言い負かせてくれたり。蘭に興味あるんじゃない?」
「そんなわけないよ。私みたいなのありえない。Ωだし・・・。」
蘭の言葉を聞いて悲しく思う。蘭はΩと分かるまで男女から人気者だった。明るくて優しい、小柄だが目がぱっちりとしたかわいらしい人だ。ただ、Ωとわかってから、蘭は引きこもっていってしまった。
「蘭ー。Ωだと大変なのはわかるよ。私もこの4-5年の頑張ってる蘭を見てきたから。だけど、蘭は優しいし、かわいい。もっと自信をもっていいよ!Ωだからって恋愛したらダメってことはないんじゃない?」
「恋愛なんてする気ないよ。男の人が苦手なの。残業手当もらえることは嬉しいってだけ!」
「でも、いい人現れてよかったね!谷本さんに感謝だ!!」
蘭が職場の人の話を楽しそうにするのを始めてみた。蘭にとって恋愛は高い壁なのかもしれないが、少しでも働きやすく楽しくなっただけでも陽菜は嬉しかった。