あなたと運命の番になる
突然アラームが鳴った。

組み立てミスがおこっている。
原因は蘭の間違いだった。

蘭は焦って謝っていた。
誰もが蘭が間違えるなんて珍しいと思っただろう。
本人も反省しているし、大きな咎めもなく修正して作業を続けた。

蘭は反省しているからなのか、いつも以上に集中しているようだった。

お昼休憩はいつもより少し遅くなったが、なんとか修正分は作成できた。

今日は少し残業かな?
まあこのメンバーなら何とか終われるかと考えて、蘭をちらっとみた。

蘭は肩で息しており、朝より体調が悪そうに見える。もちろんしっかり見ていないとわからない。体調不良を大げさに出すタイプではないし、自分がミスしたこともあって余計無理してるのだろう。


みんなが出ていったら、声をかけてみようと決める。
もちろん蘭が俺にすぐに打ち明けるなんて思っていないが、こちらも見て見ぬふりは出来ない。
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