あなたと運命の番になる
繁華街を抜けて、細道を通り駐車場へ向かう。

「今日は楽しかったですね!
大黒さんもお酒飲めるんですね。
ちょっと意外でした笑」

和真は砕けて言う。

「私も楽しかったです。
普段はあんまり飲まないですけど、今日はせっかくだし飲んじゃいました!
谷本さんはお酒あまり好きじゃないんですか?」

和真は今日お酒を飲んでいなかった。
もしかしてお酒ダメな人なのかなと思う。

「お酒は大好きです!ただ、明日は朝早いのでやめただけです。みんなが飲んでて羨ましかったですよー笑
でも車で来てたから、大黒さんと一緒に帰れたので結果的によかったですけど笑」

和真はあえて顔を近づけて話す。
一緒に帰れることを喜んでいるような言い方に、蘭は一瞬で自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
恥ずかしいけど、嬉しい。
そんな気持ちがバレたくなくて、目を背けた。

蘭が照れているのがわかる。
そんな姿がかわいらしく、和真は頭をぽんぽんとして、微笑んだ。
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