イジワルな君の甘い溺愛



ウェーブに巻かれた髪が、ふわふわと揺れている。


「ねえねえ木嶋さん」


…何だろう?


間宮さんは大きな瞳で一度周囲を確認するように見てから、他の人には聞こえないくらいの声で私に話しかけた。


「ちょっと木嶋さんに相談というか、言っておいた方がいいかなーって思って」


「…うん」


「あたし、弥生くんに告白しようと思ってるの!」


一瞬、私の思考が停止した。




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