クラスのマドンナに告られた

 そして俺たちは目的地である、カラオケへとついた。
 カラオケは前に未来と二人で来たが、今回は4人。前回とはまるっきり違う。

 俺は、自慢ではないが、カラオケにはもちろんあの時以外は言っていない。だからこそ、空気感が分からない。ぶち壊さないように気を付けないとな。

「じゃあ、まず私が歌いたい!!!」

 そう、三森さんが言い出した。

「……花枝には遠慮という二文字が足りないわね」
「なんで、いいじゃん」

 そう言ってマイクを握り歌い始めた。

 そしてそのまま話題の歌を歌い始めた。確か、中毒性がやばくて一度聴いたら民期から離れないと噂の曲だ。
 そんなことを考えながら聞いていると、三森さんが間奏の最中に

「もっと楽しんでよ。特に御堂君!!」

 と、名指しで批判してきた。

「ほら、もっとノリノリで頼むよ。未来もほら、彼女として言ってやってよ!!」
「うんもちろん!!」

 と言って、未来は俺と肩を組み始め、リズムに合わせて体を揺らし始めた。

「……これがカラオケの楽しみ方なのか?」
「うん。そうよ、前も思ったけど、翔太君はやっぱり集団行動苦手?」
「もちろん」
「……言い切るんだ」

 実際俺は中学の時にそれで失敗したことがあるからな。あれは俺的に嫌な思い出だ。

「まあでも、翔太君もこれで楽しんで、集団行動の楽しさを知ろうよ! それで、私たちもいちゃいちゃしたらベリーハッピーだしね」
「おい、ベリーハッピーって」
「ベリーハッピーよ!!」

 そう言い切られ、未来無くても楽しい……ふりをした。その歌の間は。

 俺は、カラオケの楽しみ方をよく知らない。だからこそ、心の底から楽しむのは無理なのだ。そして、そんな中、俺の番が来た。
 緊張するな。
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