転生したら恋愛小説で悲劇のヒロイン~私は死にたくありません~

アレックス様はお父さんの悲痛な声に応えた。

「ハーベスト侯爵、ご心配は痛い程分かります。今まで黙っていたことをお許しください。ジュリア嬢は城で大切にお預かりしています。ご安心ください。」


その言葉を聞いて義母が大きな声をあげる。


「ジュリアはこのお城に居るのですか?私達に挨拶一つしないなんて許せないわ!」


アレックス様はさらに大きな声を義母に向けた。


「ハーベスト夫人、あなたは最低な母親だな!自分が何をしたのか考えてみろ!ジュリアを乗せた馬車は自宅へ向かっていなかったが、どこに向かうつもりだったのだ!」


するとお父様も義母に向かって厳しい声を出した。


「マリア(義母)、ジュリアに何をしたのだ。…まさかお前がジュリアに何かしようとしていたのか。」


お父様にも問い詰められた義母は、逆切れのように叫び出した。


「ジュリアは今までなにかとミシェルの足を引っ張るのよ!ミシェルが可哀そうだわ!」

「マリア!なにを言っているんだ。いい加減にしないか!」


お父様と義母の言い争いにアレックス様の声が響いた。


「ハーベスト侯爵、もうそのくらいにしておけ…悪いが夫人とミシェル嬢には罪を償ってもらう。私の婚約者を陥れた罪は重いぞ。」


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