悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
「俺の噂は知っているか」

“冷酷非道の処女狂いってことかしら”

 流石に口にするのは躊躇われたものの、私の表情から察したのか小さく彼が頷き再び口を開く。

「跡継ぎが欲しいだけだから、未亡人や離縁した女性に打診を送ってみたんだがな。噂が邪魔をするのか断られるんだ」
「あ、あぁ……」

“確かに未亡人も離縁した方も大体は処女ではないものね”

 処女を奪い捨てると噂の相手と結婚しても、夜を待たずに捨てられるのがオチだろう。
 それほどまでに彼の噂が広まっていることも問題なのだが。

「ならばと未婚の令嬢へ打診を送り、結婚してみたはいいが泣くばかりで行為にも至れない」
「その結果、また噂が更に広まる悪循環ってことですね」
「そうだ。だから俺は考えたんだ。処女相手と最後まで出来るようになるべきだ、と」
「それで処女の娼婦をお探しだったのですか」
 
 確かに最終目的が処女と行為をすることならば、処女の娼婦を探していてもおかしくない。
 また、私が新妻ばりの夜着を着させられていることにも納得がいった。
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