悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
「それとこれとは目的も何もかも違いますから当たり前ですっ!」
「しかしこうやって吸っているとだな……」
「あぁ、でもそうですね、少し可愛く見えるかも?」

 しきりに胸への愛撫を繰り返す彼を見ていると、確かに可愛く見えてしまうことに気付く。

“これが母性本能というやつなのかしら”

 自然と彼の髪を撫でるように手を動かしていることに気付いた私はふとそんなことを思った。

「か、かわ……!?」
「あ、ごめんなさい。えーっと、でもその、この行為は元々子を授かる為のものですので、そう考えればむしろいい傾向といいますか」

“流石にちょっと苦しいかしら”

 頭を撫でていることに言及されないのをいいことに、思ったよりも柔らかい髪の感触を楽しみながら思い付いた言い訳を口にする。
  
「な、なるほど? つまり女性の子孫繁栄への意識を高め子供を授かれるよう促すということか?」
「感度を高め、男性器を受け入れやすくするという意味合いの方が多いですけどね」
「確かに、まず挿入出来なければ授かる確率はないものな……」
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