悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
 隠しきれない高貴なオーラのせいで『お忍び』感が逆に目立ってしまっているが、それでも『悪徳公爵』だと気付かれなければそれでよしとすることにした。

 彼に続き私も簡単に服を着替える。
 彼とは対照に私の場合は着慣れている服だ。

 一度馬車へと戻り、もともと着ていた服は馬車の中へと置いてゴホンと咳払いをひとつ。

「では今からは、私とのデートを楽しむプランです!」
「サシャとのデートを?」
「そうです。本番では……その、お忍びデートということで息抜きする感じで試してみてうださい」

“いきなり応用編で悪いけど、でもわからないものは仕方ないもの”

「さ、行きましょう!」
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