過去夢の少女
繰り返している間に河村結夏の体は後ろの壁に激突していた。
いつだって、追いかける側の方が有利になるようにできている。
行き場を失った河村結夏が横へ逃げようとしたけれど、そこに恵が立ちはだかった。
恵の目はギラギラと輝いて、獲物を決して逃さないハイエナのような顔になっている。
恵もきっと、中学時代のうさをここで晴らしているんだろう。
だから止まらない。
止まれない。
私が右手を伸ばすと河村結夏が反射的に身をすくめた。
けれど相手になにかする気は今のところなかった。
私は寸前のところで手を止めて河村結夏の髪の毛に触れてみた。
汗でベトついていて気持ち悪い。
「あんた、いつもこんなにベタベタな髪の毛してんの?」
そう聞くと、河村結夏は無言で左右に首を振った。
焦ったり、驚いたり、嫌なことがあったら汗が吹き出すタイプなのかもしれない。
これじゃおもらしの件がなくて、異臭騒ぎが起っていたかもしれない。
いつだって、追いかける側の方が有利になるようにできている。
行き場を失った河村結夏が横へ逃げようとしたけれど、そこに恵が立ちはだかった。
恵の目はギラギラと輝いて、獲物を決して逃さないハイエナのような顔になっている。
恵もきっと、中学時代のうさをここで晴らしているんだろう。
だから止まらない。
止まれない。
私が右手を伸ばすと河村結夏が反射的に身をすくめた。
けれど相手になにかする気は今のところなかった。
私は寸前のところで手を止めて河村結夏の髪の毛に触れてみた。
汗でベトついていて気持ち悪い。
「あんた、いつもこんなにベタベタな髪の毛してんの?」
そう聞くと、河村結夏は無言で左右に首を振った。
焦ったり、驚いたり、嫌なことがあったら汗が吹き出すタイプなのかもしれない。
これじゃおもらしの件がなくて、異臭騒ぎが起っていたかもしれない。