過去夢の少女
☆☆☆

勢いよく起き上がった瞬間自分の体が血に濡れているように感じて微かな悲鳴を上げた。しっかりと確認してみるとそれが汗であるとわかって、大きくため息を吐き出した。

今日の夢。
あれは一体なんだったんだろう?
心臓がバクバクと早鐘を打ち、呼吸も乱れている。

すごくリアルで本当にその場面を目撃してしまったかのような緊張感。
「ただの夢。ただの夢だから」

自分に言い聞かせるように呟いて、ベッドから下りたけれど、すぐに崩れ落ちてしまいそうになった。

恐怖のせいか体が震えていることに気がついた。
この震えが止まるまで、シャワーを浴びることもできなさそうだ。

私はうずくまって自分の体をきつく抱きしめたのだった。
< 161 / 186 >

この作品をシェア

pagetop