総長様は溺愛も暴走する
* * *
ぼんやりとしていたら、ベッド脇に置いてあったスマホが着信音を奏でる。
「誰だろう…?」
そう思いながら鳴り続けるスマホを手に取ると、見覚えのある名前に思わず顔がほころぶ。
すぐに通話開始ボタンを押すと、ほんの数日や数週間くらいしか離れていないのに、なんだか懐かしい声が聞こえた。
『もしもし?初歌?』
「もしもし。うん、初歌だよ。久しぶり、お姉ちゃん。」
一緒に遊園地に行ったときの家族写真がアカウントの画面から、活発で明るい、でも大人びた声が聞こえてきた。