ありふれた恋の始まりから終わりまで
私のために
彼に別れを告げてから半年が経った。
朝、スマホのアラームで起きて下に降りて顔を洗う。
服を着替えてコンタクトを入れる。
髪を梳かして、前髪をヘアアイロンで巻く。
自分の部屋に戻ってメイクをする。
下地を塗って、パウダーをして眉毛を描く。
眉マスカラを塗ったらアイシャドウを。
涙袋の線を書いたらアイライナーをひく。
ファンデとマスカラとリップはめんどくさいからしない。
朝ご飯を食べて、満員電車に乗って大学に行く。
講義中は先生の話を聞きながら、うたた寝をして、終わったら友達とおしゃべりしながら学食に行く。
午後の講義を乗り越えて、バイトに行く。
帰ってママの作ったご飯を食べてお風呂に入る。
いつも冷蔵庫に何かしらフルーツがあるからデザートとして食べる。
インスタを見ながら、髪を乾かしてスキンケアをする。
YouTubeを見ながら歯を磨いて、自分の部屋に戻る。
そして課題をやって12時ごろには眠りにつく。
なんてことのない日常。
私は満たされた生活を送っていて不満なんて何もない。
彼氏なんていなくても幸せに生きている。
それでもふと目に入る、
机の上にあるcanal4℃のシルバーネックレス。
ベッド横にある光らせるキャンドル。
博物館の入場チケット。
引き出しに押し込んだ来年渡せばいいやと思って選べなくて2つ買ったクリスマスカードの余り。
通販サイトでプレゼントの候補としてハートを押していてそのままにしていた商品。
まだ捨てられなくて、未練なんてないはずなのに。
まだ彼を忘れられないのだ。自分から手放したくせに。あの頃は苦しい思いをして、夜になると不安になって泣いてばかりいたというのに。
彼のことが好きだった。
自分の全てをあげてもいいと思えるほどに。
真面目で優しい彼に恋をしていた。
でもそれ以上にたくさん傷ついて、何度も泣いた。
忘れてしまいたいけれどなかったことにはしたくなくて、だから私のために書こうと思う。
私が彼に恋をして、その恋が終わるまでの全てを。
朝、スマホのアラームで起きて下に降りて顔を洗う。
服を着替えてコンタクトを入れる。
髪を梳かして、前髪をヘアアイロンで巻く。
自分の部屋に戻ってメイクをする。
下地を塗って、パウダーをして眉毛を描く。
眉マスカラを塗ったらアイシャドウを。
涙袋の線を書いたらアイライナーをひく。
ファンデとマスカラとリップはめんどくさいからしない。
朝ご飯を食べて、満員電車に乗って大学に行く。
講義中は先生の話を聞きながら、うたた寝をして、終わったら友達とおしゃべりしながら学食に行く。
午後の講義を乗り越えて、バイトに行く。
帰ってママの作ったご飯を食べてお風呂に入る。
いつも冷蔵庫に何かしらフルーツがあるからデザートとして食べる。
インスタを見ながら、髪を乾かしてスキンケアをする。
YouTubeを見ながら歯を磨いて、自分の部屋に戻る。
そして課題をやって12時ごろには眠りにつく。
なんてことのない日常。
私は満たされた生活を送っていて不満なんて何もない。
彼氏なんていなくても幸せに生きている。
それでもふと目に入る、
机の上にあるcanal4℃のシルバーネックレス。
ベッド横にある光らせるキャンドル。
博物館の入場チケット。
引き出しに押し込んだ来年渡せばいいやと思って選べなくて2つ買ったクリスマスカードの余り。
通販サイトでプレゼントの候補としてハートを押していてそのままにしていた商品。
まだ捨てられなくて、未練なんてないはずなのに。
まだ彼を忘れられないのだ。自分から手放したくせに。あの頃は苦しい思いをして、夜になると不安になって泣いてばかりいたというのに。
彼のことが好きだった。
自分の全てをあげてもいいと思えるほどに。
真面目で優しい彼に恋をしていた。
でもそれ以上にたくさん傷ついて、何度も泣いた。
忘れてしまいたいけれどなかったことにはしたくなくて、だから私のために書こうと思う。
私が彼に恋をして、その恋が終わるまでの全てを。