金平糖の白いまほう
「ありがとう!いやー助かったわ、マジで」
「い、いきなり…だったもんね。こんな大降りになるとは、驚きだよね…!」
なんとか言葉を絞り出す。
「いや、そうなんよ。こんな雨降るなんて、聞いてない」
「ねー…!昨日の天気予報では、晴れだったのに…ね!」
「そうなの?天気予報あんまちゃんと見てないんだよね」
「え…見た方が良いよ…!」
「そうだよね、分かってるんだけどいっつも見忘れるんだよなー」
あははー、と笑う清澤君を見ながら私も笑った。
でも正直、
(距離近すぎるよぉ、あ!私臭くないかな……臭かったらどうしよう…)とか
(歩幅ってどうしたらいいの…、やばい、今までどう歩いてたか分かんなくなってきた…!)とか
そんなことばかり考えてて、会話があまり頭に入ってきていなかった。
(て言うか、私今ぜったい顔赤い…お願いだからこっち見ないで…)
と、すぐ横の清澤君に念を送る。
そんな私の念が届いたのか、清澤君は前を向いたまま話し出した。