高嶺のパイロットは、秘密の双子とママを愛で倒す~地味な私が本命だなんてホントですか?~
「あらためて、俺と結婚してくれ。琴音と蓮と凜を……幸せにしたいんだ」

 大きな幸福に目頭が熱くなる。

(今度こそ、大丈夫。私は蓮と凜と……そして愛する黎治さんと生きていく)

「はい! 私も黎治さんを幸せにしたいです」

 黎治の顔が甘くとろけていく。

 大好きな笑顔を前に琴音の胸はドクンドクンとときめいた。形のいい綺麗な唇が近づいてきて、あと少しで重なる……と、その瞬間に双子の元気な声が割り込んできた。

「きゃあ~、チュウしてる!」
「ずる~い。レンもママにチュウする」
「リンも、リンも!」

 結局、黎治の唇より先にふたりからの熱いキスを受け止めることになった。

 琴音はクスリと笑って、ふたりをギュッと抱き締めた。

「ふたりとも、大好き!」

 その様子を見守っていた黎治がため息交じりにぼやく。

「強敵がふたりか。まぁ、見てろよ。俺も負けないからな」

 クスクスと笑った琴音は、リビング全面に広がる大きな窓の外に美しい虹がかかっていることに気づいた。

「見てください、虹が!」
「うわぁ」
「きれ~ね!」

 双子も大興奮で窓の外を見つめた。黎治はまぶしそうに目を細めて言う。

「俺たちの幸せな未来に繋がる橋だ」
「本当ですね」

(明日も明後日も、その先も、こうしてみんなで笑い合えていますように)

 七色に輝くこれからの日々に、琴音は思いをはせた。                    END
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