魔導具店『辺境伯の御用達』 ーThe margrave's purveyorー(ザ・マーグレーヴス・パーベヤー)
彼女は私にぐるりと腕を回し、感謝の言葉を囁いた。
「ありがとね、サンジュ。あたし、あんたとずっと友達でいたい。距離が離れるかもしれないけど、またいつでも会いに来ていい? あんたにしか話せないこと、きっとたくさんあるもの」
「うん……私はずっとここにいるから。気が向いたら、いつでも帰って来て。手紙もきっと書くわ」
私はまたひとつ、この場所で大事なことを体験できる。大切な人との別れ……。人生の中で束の間歩む道が重なり合ったリラフェンと、この先は違う方向に向けて進んでいく。
でも、大丈夫だ。彼女と私の間にはしっかりとした絆が結ばれたから。お互いが信じている限り、どんなに距離や立場が離れようとまた会える。心の中では、なにも変わらない。
気が付けば、時計はもう正午を周りかけ、店を開けなければならない時間だ。
私たちはお互いに、赤目を擦るとにっと顔を見合わせた。
「それじゃ、これからもよろしくってことね」
「こちらこそ」
そうして私たちは食事を急いで片付けると、互いの肩を抱いて笑いながら、仲良く階段を降りていった。
「ありがとね、サンジュ。あたし、あんたとずっと友達でいたい。距離が離れるかもしれないけど、またいつでも会いに来ていい? あんたにしか話せないこと、きっとたくさんあるもの」
「うん……私はずっとここにいるから。気が向いたら、いつでも帰って来て。手紙もきっと書くわ」
私はまたひとつ、この場所で大事なことを体験できる。大切な人との別れ……。人生の中で束の間歩む道が重なり合ったリラフェンと、この先は違う方向に向けて進んでいく。
でも、大丈夫だ。彼女と私の間にはしっかりとした絆が結ばれたから。お互いが信じている限り、どんなに距離や立場が離れようとまた会える。心の中では、なにも変わらない。
気が付けば、時計はもう正午を周りかけ、店を開けなければならない時間だ。
私たちはお互いに、赤目を擦るとにっと顔を見合わせた。
「それじゃ、これからもよろしくってことね」
「こちらこそ」
そうして私たちは食事を急いで片付けると、互いの肩を抱いて笑いながら、仲良く階段を降りていった。