クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
ずっとニコニコ笑顔を絶やさず、でも、無理してなくて、本当に……今の拓弥さんは穏やかだ。
家族に話を合わせてくれて、楽しそうにしている姿を見ると、少しでも拓弥さんのリラックスできる場所を提供できていることに嬉しくなった。


真穂達の「結婚式」については、2人が正式に拓弥さんに依頼したようだから、私は何も言わないけれど、本来「桐生課長」は、結婚式のプロデュースなんてしていないはず。
それでも、桐生グループにはブライダルを扱う会社もあるから、きっと何とかしようとしてくれているのだと思う。


拓弥さんには本当に感謝しかない。
忙しい中で申し訳ない気はするけれど、真穂の夢が叶うまで、私はそっと見守っていきたいと思った。


部屋中に甘い匂いを漂わせ、グツグツ煮えるすき焼きを囲みながら、姫川家と拓弥さんの楽しい語らいは、止まることなく夜遅くまで続いた。
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